本日は最後までお聞きいただきありがとうございました。

 

たくさんの生徒さんが卒業し今回の発表会はメンバーが大きく変わっています。

卒業された生徒さんは皆ピアノが大好きで積極的に関わってきましたが、塾や忙しいクラブ等にも一生懸命取り組むため、どうしても時間がとれなくなった人達たちばかりでした。

 

よく“ピアノはバイエルでやめてしまった”とか“6年生でピアノをやめてしまった”、という言葉を聞きます。

どうして“バイエルまでやっていたんだよ”とか“6年生までやっていたんだよ”って言わないんでしょうか。

それは、ピアノは基礎を身につけるまで楽しんではいけない、まずつらい訓練を経なくてはいけないという間違った風潮があったからではないかと感じています。

ピアノを楽しむことをせずに続けても結局最後はどうしてもつらくなって、“やめてしまった”、となるのだと思います。

 

昨今本当に多くのジャンルの音楽が溢れています。そしてどの生徒さんも必ず自分が好きな音楽を持っています。その好きな音楽と、ピアノで習っている音楽とはどうしても別物と捉えがちですが、その二つが融合できた時、音楽が自分の物となり、とても積極的にピアノに取り組んでくれるようになります。

 

そのために今回の発表会でもそれぞれのやりたい曲については丁寧に話をしながら決めました。その結果皆、自分の曲を聞かせる、という気持ちでやってくれたと思います。

これまで卒業した生徒さんもそういう経験をしているので、卒業後も皆ピアノには積極的で、学校の合唱の伴奏等にもよく参加してくれています。

だからどの生徒さんも皆胸を張って、“ピアノは何年生まで習っていたよ”、と言ってくれるはずです。

 

最近教室では、大人の生徒さんが増えていて、中には本当に初めての方もいらっしゃいますが、皆さん本当にやりたくて始められているのでこの教室の雰囲気を共有いただいています。

卒業された生徒さん、今日弾いてくれた生徒さん、そして新たなチャレンジに取り組まれている生徒さん、そういう人たちが皆、ピアノで自分の好きな音楽を奏でる喜びを共有できる仲間としてこれからも一緒にやっていけたら嬉しいと思っています。

 

本日は本当にありがとうございました。